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【Confit オンライン開催事例紹介】WCCM-APCOM 2022(第15回世界計算力学会議)

こんにちは。セールス担当の田口です。もう秋ですね。

少し前の話になりますが、今年の甲子園は仙台育英高校の優勝、東北勢の初優勝で熱く盛り上がりましたね。

私は中学時代に吹奏楽部だったので、大阪桐蔭の応援歌に「アルバマー序曲」が使われていることに感動し、だいぶ昔を思い出したりしていました。世の中同じようなことを思った方も多いようで、Twitterで同じことを呟いている方もチラホラいました。

 

さて今回は、日本政府観光局(JNTO)の誘致支援を得て開催されたWCCM-APCOM 2022(世界計算力学会議)をご紹介します。

もともとはパシフィコ横浜で開催を予定していましたが、新型コロナウイルスの蔓延状況を踏まえオンラインでの開催となり、Confitをオンライン開催(Video On-Demand)のプラットフォームとしてご利用いただきました。

この国際会議において、Confitをどのようにご利用いただいたのかをご紹介したいと思います。

今回ご紹介する大会

大会名 WCCM-APCOM 2022
主催 国際計算力学協会IACM(International Association for Computational Mechanics)

一般社団法人日本計算工学会

会期 2022年7月31日~2022年8月5日

(オンデマンド期間 ~2022年9月30日)

講演数 約2,000題
参加者数 約2,500名

Video On-Demandの仕組み

WCCM-APCOM 2022では、Web抄録システムを会期中のオンラインプラットフォームとしてご利用いただきました。

大会ウェブサイトからオンライン開催(Video On-Demand)の導線を作り、参加者はConfitでライブ開催されたセッションのZoomやオンデマンド動画の閲覧をされていました。

※上記の公開サイトは認証機能が設定されています。参加者ごとにID/Passwordを付与した「参加者個別認証機能」を利用しており、参加者以外は閲覧できません。

WCCM-APCOM 2022のConfit Webサイトトップページ

WCCM-APCOM 2022のConfit Webサイトトップページ

Confitの利用に至った経緯

Confitを利用することに至った経緯を、この会議のLocal Organizing CommitteeでVideo On-DemandのWorking Groupの東京理科大学 高橋先生に聞いてみました。

 

アトラス:Confitを採用いただいた経緯を教えてください。

高橋先生:講演をVideo On-Demandにするということを決定したのは2021年7月でした。講演数が約3,000件を予定している中、そのボリュームでも安定して利用できるサイトが必要でした。組織のワーキンググループを立ち上げ、必要となる要件を挙げて、対応できそうないくつかの業者に相談しました。

主だった要件は①動画の収集作業を円滑に行うこと、②動画閲覧およびQ&Aが可能な専用サイトを作ること、③組織委員会からのトラブル対応の要請があれば2時間以内に対応を開始し、速やかな解決に最善を尽くすことなど、全40の要件を提示しました。

アトラス:一度他のサービスで実施予定でしたよね。

高橋先生:最初はConfitは要件に合わないことがいくつかあり(例として上記の③の組織委員会からのトラブル対応の要請があれば2時間以内に対応を開始し,速やかな解決に最善を尽くすこと)、他のシステムで実施することを決定し動き始めましたが、新たなサービスでは要件を明確に提示することができず、仕様からの検討になってしまったため、再度検討からリスタートしました。

アトラス:Confitに決定した最大の要因はなんでしょうか。

高橋先生:日本計算工学会の講演会でConfitを何度も利用していたため、サイトのなじみがあったこと、また日本機械学会の年次大会での利用実績があったため、Confitの管理画面の利用経験があったことがConfit利用に至る大きな要因です。

3,000件の講演の動画アップロードについては、Confitにも経験が無いとのことでしたので不安はありました。いくつかのリスクについては、運用方法の提案をもらって適宜対応することにしました。

便利だったところ

アトラス:便利だったところを教えてください。

高橋先生Confitには動画アップロードの管理画面があるため、どのくらいアップされたかのパーセンテージが一目でわかるのと、誰がアップしていないかの確認できることがよかったです。

また、今回 動画ストレージサービスのVimeoをConfit経由ではなく学会で直接契約しました。

それでよかったのは、動画の画質のデフォルト設定を自由に変更できるため、より高画質に配信することができました。(弊社アトラスでVimeoをご用意する場合、画質は初期値360pでご提供です)また、再生数などが即時にわかるため、運営側で反響も把握することができていました。

大変だったところ

アトラス:大変だったところは何でしょうか。

高橋先生:今回の国際会議では中国の発表者が多く、中国からはVimeoへのアップロードができません。そのため発表者からの問い合わせに都度対応しなくてはならず、そこそこ大変でした。

工夫されたこと

アトラス:Confitの利用で工夫されたことはありますか。

高橋先生:Confitにはウェブサイト機能もあるので「General Infomation(開催概要)」エリアをうまく使い、参加者にわかりやすい構成、表現を意識しました。

例えば、MS Live Discussionといって、各シンポジウムのライブディスカッションがあり、各シンポジウムのオーガナイザー各自でZoom等のツールを準備してもらいました。

それを以下図のように掲載し、シンポジウムのライブにすぐにたどり着けるようにしています。

General Inromation(開催概要)ページの一部

General Infomation(開催概要)ページの一部

終わりに

弊社アトラスは、WCCM-APCOM 2022の準備に2021年10月から関わらせていただき、先生方と一緒に準備を進めてまいりました。

JNTO様も関係する大きな国際会議に関わることになり、緊張感も高かったですが、ワーキングの先生方と一緒に実施できる喜びも感じておりました。終わってしまうと少し寂しい気持ちもありますが、まずは本会議が無事に終了しましたことに安堵しております。

今回本ブログの執筆にご協力いただいたWCCM-APCOM 2022の寺田先生、高橋先生をはじめ、先生方皆様に厚く御礼申し上げます。こちらの記事が多くの学会様の参考になればと思います。

 

今回の事例紹介を通じて具体的な機能詳細や価格感についてご相談事項が出てまいりましたら、お気軽に営業担当かお問い合わせフォームまでご連絡ください。